解像度について
【 投稿日時:2017-06-28 13:39:53 】
印刷にあまり詳しくない方の中には、インターネットで使用している画像をそのまま使っても、綺麗に印刷できると考えている方が少なくありません。しかし、PCやタブレット、スマホなどで美しく表示される画像でも、印刷では綺麗に出ることはありません。これは画像の解像度が低すぎるためです。
画像解像度とは画素の密度を表す数値になります。画素の密度が濃いほどに、画像は美しく鮮明になるわけです。単位はdpiで表現されます。先掘ぢ尾のインターネットで使用されている画像を例にとってみましょう。ネットに使用される画像の解像度は72dpiが通常です。それに対して、一般的にフルカラー印刷に必要な画像解像度は350dpiです。解像度72dpiと、解像度350dpiで、大きさは同じポストカード大だとすると、ハガキ印刷をした時にどちらが美しい印刷をされるかは想像できるかと思います。WEBサイトをそのまま印刷しても、いまいちチラシのように美しい仕上がりにならなかったりするのはこの解像度は理由になります。ネット上で表示する画像は、データ量を軽くするために解像度を下げているので、印刷向きではありません。
ちなみに、同じ印刷向け画像でもフルカラー印刷は350dpi以上が基本なのに対し、モノクロ印刷では600~1200dpiと、フルカラー印刷よりも解像度が高めに設定されることがほとんどです。これは、グレー部分やモノクロ2諧調化した時に色の薄い部分の網点処理が飛びやすくなるためです。フルカラー印刷よりも1色で表現する方が、より精細な表現が必要になります。
画像解像度は、ただ高くすれば美しい画像にできるわけではありません。72dpiの画像を350dpiに変更しても、解像度が高くなるだけで画像に元々含まれていた画素が増えるわけではありません。印刷物において、解像度は大は小を兼ねますが、小から大に変更することはできないのです。
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